地籍調査とは

 地籍調査とは、国土調査法に基づく「国土調査」のひとつです。一筆ごとの土地の所在、形状、所有者、地番、地目を調査し、筆界の位置と面積を測量し、地図と簿冊を作成する調査です。その成果は法務局に登記されます。

 

地籍調査と日本の土地制度の歴史

 

 これまでの日本の土地の管理に関する制度等の歴史は、おおむね3期に大別できます。大宝律令の制定により行われた班田収受法(701年~)、豊臣政権が行った太閤検地(1582年~)、明治政府が行った地租改正(1873年~)です。

 地籍調査は、いわば第4期の全国規模の土地調査といえます。

 

土地行政の現状

 

 現在、登記所に備え付けられている地図の多くは、地租改正時に作成した地図を基にしており、境界が不明確であったり、測量も不正確であったりするのが実態です。したがって、土地行政の公正化と円滑化を図るために地籍の明確化が急務となっています。

 

地籍調査の目的

 

 地籍調査の目的は、もっとも原始的な財である土地の所有・利用関係を明らかにすることであり、それによって地籍の明確化を図り、土地行政の基礎資料とするとともに、課税等の公平化、土地紛争の防止、土地取引の円滑化、災害復旧の迅速化、その他多目的に調査成果を利活用することです。

 

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