興国寺(山門)

山門は木造銅板葺の建物です。残された史料から山門・袖塀ともに建てられた大正13年(1924)から銅板葺であったことがわかります。大正12年(1923)の台風により被害を受け、大正13年(1924)に再建されたものです。年代はわかりませんが、脇塀背面にスチール製の控え柱が補強されています。
山門は境内正面入口に建つ二重門であり、その左右に袖塀を構えて寺域の結界としています。正面には「天目山」の名前を記した扁額がかけられています。
禅宗様を基調としつつも、独特な左右対称の伸びやかな二重門で、近代和風建築の門として優れています。建立年代や大工も明らかであり、伽藍の表構えを構成する建築として歴史的景観に相応しいものです。
※扁額:寺院や神社の名前を記した額
・国登録文化財
・登録年月日:令和6年8月15日
・所在地:田川郡福智町上野1892番地
・建築年代:山門、袖塀ともに木造、銅板葺き 大正13年建築
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