墨染桜
上野の古刹・興国寺に「墨染の桜」があります。この桜は、九州に落ちのび、ここで再起を図った足利尊氏が、つぼみのついた桜の枝を切り、逆さに地中に挿して「今宵一夜に咲かば咲け 咲かずば咲くな 世も墨染の桜かな」と今後の戦運を占った伝説にまつわる桜です。尊氏が挿した桜は一夜にして咲き、その勢いで京に上り室町幕府を開いた… というロマンに満ちたお話です。興国寺に残されている興国寺文書(県指定文化財)には、この桜にまつわる細川幽斎、小笠原忠真の詠歌もあります。歴代藩主が拝した「墨染の桜」は、境内にある彼岸桜と同じく、当初はエドヒガンであったと推察され、今は世代交代を経て、若木が植えられています。
所在地 |
田川郡福智町上野1892 興国寺境内 0947-22-3081 |
アクセス |
・平成筑豊鉄道赤池駅下車から車で約10分 ・九州自動車道八幡インターより車で約30分 |
駐車場 | 有り |