伊方古墳
伊方台地の先端近く、伊方小学校の北側にあります。6世紀の終わりころ作られたと考えられます。高さ約5メートル、直径32メートルと考えられる円墳で田川地方においてはこの時期では最大規模の古墳です。古墳の内部は前後2室からなる複室構造の横穴式石室です。石室は巨大で、全長12メートルを超え、高さは後室で約3メートルあります。石室は花崗岩の巨石を用いて構築され、石と石の隙間は粘土での目張りが施されています。また、石室の入り口は南に向かい開口しています。早くから開口しているため、埋葬状態や副葬品は不明な部分が多いのですが、出土品に金銅装(金メッキ)の馬具や須恵器、土師器と呼ばれる土器類があり、金銅装の馬具のような豪華な副葬品も見られることから、かなり有力な人のお墓と考えられます。現在、県の指定史跡になっており、整備されて一般開放しています。
- 県指定文化財(史跡)
- 指定年月日:昭和52年4月9日
- 所在地:田川郡福智町伊方3946
- 築造年代:6世紀末頃
- 住所/福智町伊方
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福智町埋蔵文化財センター
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