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 上野焼
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かつての藩窯〜上野焼の歴史格調高き〜遠州ゆかりの七窯の一つ

時代と共に〜洗練された作風
土と炎への挑戦〜上野焼ができるまで

 
●土と炎への挑戦〜上野焼ができるまで
行程での半分近くが土づくりです。生き物である土は、長い年月をかけ丹精こめて、やきものに適した状態に仕上げられます。『土もみ三年。ろくろ十年』といわれるほど、土の特徴を肌で感じ、土と対話しながら成形できるようになるまでには、かなりの年月が必要になります。土はやきものの命。細心の注意をはらう土づくりは、行程の中で最も重要な作業です。

焼成の様子
薪で窯の火を調節しながら1200〜1260度の高温で焼き固める。近くで体感する熱波はすさまじい。
青柳一夫(上野焼協同組合理事長)
やきものは何といっても土が命です。手の中で土の性格を感じ取り、ろくろで土と相談しながら形をつくっていきます。

 
●上野焼ができるまで
1.土乾燥
掘った土を色や性質などで分けて約15日間ほど乾燥させます。
2.粉砕
乾燥させた土を粉砕器で粉状にします。
3.水簸
土をこして粘土状にします。
4.脱水
脱水機で陶土の余分な水分を出します。
5.荒練り
土練機や足踏みで土を練り、ねかしやすい形にします。
6.ねかし
こねた土をしばらくおきます。2〜5か月ほどかけてなめらかにします。
7.手練り
土の空気を抜きキメを細かく整えます。成形前に手作業で行います。
8.成形
ろくろ、たたき、たたら、手びねり、型押しなどの方法で、やきものの形をつくります。
9.半乾燥
仕上げの作業をしやすくするため約2〜3日ほど半乾燥させます。
10.仕上げ
生乾きの状態で高台(茶碗や皿などの底にある丸い輪の形をした部分)を削り出します。上野焼や窯の刻印や彫刻・型起こし・手起こしなど装飾や変形する場合もこの段階で行います。
11.乾燥
形のできあがった状態で4日以上かけて完全に乾かします。
12.素焼き
800〜850度で焼きます。強度と吸水性を増し、絵付けや釉掛けが簡単になります。
13.釉掛け
釉薬を掛けることで装飾性、強度、表面のなめらかさを増し、吸水性をなくします。
14.窯詰め
火の強さを考えながらバランスよく窯の中に詰めていきます。
15.焼成
1200から1260度の高温で焼き固めます。釉薬の特性によって酸化炎・還元炎・中性炎を使い分け、目的温度も変えて焼き上げます。
16.窯出し
窯から出して完成です。

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